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【会員情報】山下努氏、朝日新書「孫は祖父より1億円損をする―世代会計が示す格差社会・日本」を出版

山下努 世代会計 REJA会員の山下努氏(名前をクリックするとプロフィールを紹介)が09年4月、秋田大准教授の島澤諭氏との共著で朝日新書「孫は祖父より1億円損をする―世代会計が示す格差社会・日本」を出版しました。日本における世代会計の初の入門書。世代会計分野の一般書では、世代会計の創始者ともいえるボストン大学教授のコトリコフとジャーナリストのバーンズの共著『破綻する未来』が有名ですが、本書も学者と記者による野心的な共著、日本版「破綻する未来」とも言えます。
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 若い世代を中心に「派遣切り」が横行し、職を失い未来に希望を持てない若い人たちが続出しています。正社員と非正社員の間の「世代内の格差」が注目を集めています。若者は所得格差、世代間格差という二重の格差に苦しんでいるといえます。日本では世代間格差が世界で最も深刻である点から、若者が日本国民としても「正社員の待遇」を与えられていない問題に迫っています。

 これまで厚待遇だった年長者の日本国民に比べると、若者の国民としての「待遇」は、実は「非正規雇用」だったり、場合によっては「内定取り消し」に近い状況になると言っても過言ではありません。このことは読者が世代会計の視野を持つとはっきりとわかります。経済が成長する時代が終わり、人口が増加する時代も終焉しました。日本を豊かにしてきたこの2つのことは、世代間格差という大きな問題を覆い隠してきました。「いずれ経済が成長すれば両親や祖父母の若いときより豊かになれる」という保証は全くなくなり、「親のようには豊かになれない」という時代に入りました。その時代を考えるに当たってふさわしい経済学が世代会計です。

 本書は、世界で最も大きい世代間格差を生み出し続けている現行の財政・社会保障制度は将来、世代の負担許容度合いを超えて持続不可能であることを、世代会計という手法を用いて明らかにしました。時間の世代間移転にも着目し「時間会計」の概念も導入しています。将来世代が1億円以上の債務を背負って生まれてくることなど隠された衝撃の事実を指摘しています。日本では各世代において負担と受益の格差が大きく広がっています。世代会計を通じて政府との取引関係を検証すると、祖父母の世代とその孫の世代に当たる新生児は、トータルで1億円もの受給格差があるのです。世代会計は初耳という読者にとっては驚きの連続で、常識が覆されることでしょう。

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- | 2009/04/30 10:20 AM
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